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九十九里浜 7月23日(火)晴 24日(水)曇り |
九十九里浜は飯岡から東浪見まで海岸線の延長60km、幅約10kmの大海岸平野である。どうやってできたのか県発行の”千葉県の地理”を参考にしながら調査しました。7月20日朝日新聞に載った”やせ細る砂浜-南九十九里海岸”の記事について私なりに考えた。 |
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結論 | 九十九里浜は川が運ぶ砂じゃなくて海水が運ぶ砂で形成されてきたのに (1)防潮堤ができて陸地の侵蝕が無くなり海流による砂の供給が無くなった (2)港の突堤等で海流が遮断されて砂を運び難くなっている のが主原因で人工的に手を加えたためであり、自然の姿に戻さないと浜は痩せ細る一方だと思う。 |
図ー1:房総沖は太平洋プレートが海溝を形成しもぐり込む場所である。鴨川沖は一挙に深くなっているが九十九里沖は浅瀬で海溝はづっと沖合にある。 |
図ー2:一般的に平野の形成は河川の堆積物の供給によって行われるがここは周辺の陸地侵蝕によって行われた。飯岡の北、屏風ケ浦に代表的侵蝕崖例が見られる。 |
図ー3:浜の変遷。縄文海進時(A)には全部海面下。以降水面が後退して陸地が現れてきた。Aは約6,000年前 Eは1,500年前頃の様子。 |
飯岡港から見た屏風ケ浦と刑部岬 飯岡台地が太平洋に落ち込む所がビョーブのようになっている。銚子の名洗まで40〜50mの絶壁が10km続く。台地上は関東ローム層で農地になっている。 |
岬の案内写真 台地は海底にあった砂岩が隆起した第四紀層でできている。柔らかくて荒波に侵蝕され易く700年で6km後退したという。平均約10m/年におよぶ大きな侵蝕であった。 |
岬の案内写真 台地は海底にあった砂岩が隆起した第四紀層でできている。柔らかくて荒波に侵蝕され易く700年で6km後退したという。平均約10m/年におよぶ大きな侵蝕であった。 |
飯岡の海水浴場 台風が接近中で波が大きかった。国民宿舎飯岡荘の前から屏風ヶ浦を望む。ここの砂は小粒で移動し易く風によって美しい風紋を作る。 |
椿の湖と鎌数伊勢大神宮 飯岡の北方に東西12、南北6kmの大湖があった。江戸の白井氏が幕府に干拓を申請。調査すると浜より7m高く湖の水を抜くだけで良かったが中々OKでず25年後に許可された。(図ー3参照) |
農漁民の反対や川を作る難工事に伊勢神宮に祈願した。功徳あって1671年に完成、干潟8万石の農地ができあがった。一帯は現在干潟町として発展している。写真はこの辺に落花生の生産指導をした金谷総蔵氏の碑。 |
成東食虫植物群落 浜に残る沼地や湿原の例。 波によって形成された浜は海岸に平行に何列もの砂堤列や湿地を作っている。提列には人家が、湿地帯には農地がみられる。地図をみると海岸と平行に走る沢山の川があり他の平野には見られないものである。。 |
一宮海岸 車の駐車スペースと波打ち際間には2〜3mの段差発生。1965年頃から海岸の浸食が目立ち始め約20年間で70m後退したという。対策として200m沖にT字形突堤を10基建設計画中という。(新聞記事) |
右前方に突き出しているのがその突堤だが? 釣りの好きな人達がここから竿をたらして楽しんでいた。これによって波が切られておだやかな海水浴場になっている。 |
図ー2から分るように九十九里浜の東は屏風ケ浦から、西は太東埼から供給される砂によって浜は形成されてきた。この突堤で砂流失防止にはなるが反対に砂供給の妨げにもなるのではないか? |
砂の供給基地の状況はどうか。 太東埼港のすぐ横の公園。崩れ落ちないようコンクリートで固めてある。その代わりに大きな駐車場が確保され、丘の上には家もたくさん建っている。 |
太東埼港 侵蝕砂が沿海流によって一宮海岸にもたらされて浜が形成されてきた。この港湾突堤随分沖にせり出していて海流の妨げになっている。いつ作ったのだろうか? |
太東港の突堤の一宮と反対側 ここはすごい勢いで砂浜が成長している。突堤自体が砂に埋もれて見えなくなっている。中には一宮浜から運んだのもあるのではないか....? |
港の突堤の先端部分 砕けて散る波のエネルギーは内海とは比べ物にならない位大きい。砂を運ぶにはこの荒波が必要なのではないか? |
太東埼一帯の海岸 海岸がどうなっているか見て回りました。その結果は岸辺すべてにテトラポットやコンクリートの防潮堤が作られていて陸地の浸食が進まない工事が施されていました。 |
これでは南九十九里浜に供給する砂は無い訳です。浜の成長は砂の供給と流失のバランスで決まります。今は砂を持ち出すだけでどうやら別の場所を太らせているようです。 |
太東埼海岸を大原目指して行くとトンネルがあった。その先の観光スポット。ここは写真のように岩肌剥き出しで雄々しく波と戦っていました。しかしこのような所はここだけ。 |
太東埼の海浜植物群落地に寄ったらごらんのように”スカシユリ”が満開でした。九十九里浜の伸縮は環境条件を自然にまかせるか、人間の都合のよいようにするかによって決るという事でした。 |